ほったらかしの中・高利回り資産運用

長期分散投資に低リスクのおススメ高配当債券ETF5選!!

長期的な分散投資をする上で債券をポートフォリオに加えておきたい。
中でもよりリスクが低く高利回りで景気低迷局面でも値動きの少ない債券ETFを持っておきたい。
今回は国内の証券会社で購入できる低リスク高利回りのおススメ外貨建て債券ETFを紹介します。

高利回り債券ETFの選び方

債券や債券ETFは無数にあるので商品選びに迷ってしまいます。
今回は高利回りで景気低迷の時期でも値動きが少ないリスクの低い商品を見つけるポイントを紹介します。

・利回りは3%以上
所有しているだけで配当がそこそこある。
日本国内の債券で3%以上は存在しません。
海外債券から探すことになります。
国内の商品で近いのが8421信金中央金庫の優先出資株。
値動きが少なく利回りは2.7%ほど。

・先進国通貨を選ぶ
変動が大きいとプラスに働く場合もあるがマイナスに働くこともある。
新興国の債券は高利回りですが、為替の変動が大きすぎて長期投資には不向き。
米ドルや豪ドル建ての債券から探しましょう。

・値動きの少ない
変動が大きいとプラスに働く場合もあるがマイナスに働くこともある。
景気に左右されにくい債券を選び、インカムゲインを。

時価総額の大きい債券を選ぶ
純資産額が大きいETFは運用期間も長く信頼の証とも言えるでしょう。
時価総額が小さいと債券・ETFを運営する会社の利益が出ないために上場廃止される可能性がある。
また流動性が低くなり売買の気配値が乖離するというデメリットがある。
目安は2億米ドル以上。

高配当おススメ債券ETF

上記の条件に合った高利回り外貨建て債券を紹介します。

〇iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)

ティッカーシンボル:HYG
設定日:2007年4月11日
純資産総額: 141億米ドル
構成銘柄数:971
経費率:0.49%
分配利回り:5.6%
配当日:毎月

このETFは長期債の格付けがBB以下の社債により構成されています。
格付けが低い分、高配当が特徴です。分配利回りは5.6%。

高利回りですが格付けがBB以下とボロ債券ETF。
BB以下とは「投機的格付け」とされいわゆる自転車操業の会社。
S&Pの格付けでは信用格付けBBB以上が投資適格とされますが、HYGの投資先はBB以下。
格付けが低くとも債務が履行されれば問題ないわけですし、格付けが低いほうが高い金利収入が得られます。

信用が無くデフォルトの懸念がある社債は、債券利回りが高くなり、ハイイールド社債と呼ばれます。
格付けが低いとデフォルトが心配ですが、この社債ETFは900以上もの銘柄に分散投資されているのでそのリスクが低減されています。
デフォルトリスクは全体の0.03%なので影響が無いに等しいでしょう。

ハイイールド債券は利回りが高い割に金利感応度が低く、金利上昇局面にも強いことが知られています。

・高利回り社債ETF
社債とは企業が必要となる資金を調達するために発行する「債券」です。
株式の発行や金融機関の借り入れといった資金調達以外の方法として用いられています。
その社債が高利回りということは、倒産や元本割れリスクが高いということになります。
そこでETFで銘柄を幅広く分散するというのが有効です。

〇iシェアーズ 米国優先株式 ETF(PFF)

ティッカーシンボル:PFF
設定日:2007年3月30日
純資産総額: 166億米ドル
構成銘柄数:289
経費率:0.47%
分配利回り:5.4%
配当日:毎月

PFFは優先株式で構成されたETFです。
優先株と言う株式の一種ですが、債券に近い特徴があります。

投資対象の約75%は大手金融機関の優先出資証券で250銘柄以上に分散投資している日本ではあまり馴染みのない商品となっています。
ひとつの銘柄への投資割合は1%以下で万が一、保有する優先出資証券の一部に配当が出なかったり、償還されない事態が発生しても投資価格に大きな影響を与えることはありません。
チャート的にも上がったり下がったりが少なく安定しています。
ちなみに全289銘柄の内、金融が184銘柄を占めています。有名企業も組入れらています。

個別の優先出資証券は利回りも高いですが、元本全損リスクも高いため幅広く銘柄を分散することはリスクを低減し非常に有効な投資戦略です。

チャートから分かる通り平常時は債券に近い低ボラティリティな動きをします。
しかし組み込まれている銘柄に金融系が多いことからリーマンショックなどの金融ショックが起こると暴落するリスクがあります。

個別には入手しづらい優先株式をまとめて買えるという点では、非常に面白いETFですが、平常時は債券の値動き、大規模な暴落には株式と同じように大幅下落という特性を理解した上で投資しましょう。

優先株式とは?
優先株は、議決権を付与しない代わりに配当金を多く受け取ることができたり、企業が解散・倒産した時の残存財産を優先的に受け取れるなど通常の株式と違う権利が付与されている株式のこと。
株価の値動きも穏やかなことも多く、普通株式と債券の中間の性質を持っているといえる資産クラスです。

〇iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF(LQD)

ティッカーシンボル:LQD
設定日:2002年7月26日
純資産総額: 310億米ドル
構成銘柄数:1,960
経費率:0.15%
分配利回り:3.71%
配当日:毎月

ドル建て社債1500銘柄以上で構成されているETF
投資適格とされるBBB以上の格付けを獲得している銘柄のみで構成されており、値動きも比較的安定しています。
値動きは基本的に年間5~10%の間で動いてます。
1,960銘柄と非常に多くの社債に分散しリスクを軽減しています。

ハイイールド社債の「HYG」などと異なり長期債の格付けがBBB以上の社債により構成されているので分配金は高くはないが、ポートフォリオの安定に用いられる代表的ETFです。

投資適格社債
第三者格付機関によって社債の信用力を格付けが付与され、大きく2つの区分に分類することができます。
格付けがBBB格以上の債券は投資適格債と呼び、それ未満の債券はハイイールド債(または非投資適格債券、投機的格付債券、ジャンク債)と呼ばれます。
投資適格社債ということは相対的に信用力が高く、リスクの低い社債であると考えられます。

〇バンガードR・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)

ティッカーシンボル:VWOB
設定日:2013年5月31日
純資産総額: 9.54億米ドル
構成銘柄数:955
経費率:0.32%
分配利回り:4.55%
配当日:毎月

VWOBは900銘柄以上で構成されている米ドル建の新興国市場債券ETF。

米ドル建て債券に投資することで為替リスクを低減し、新興国の高利回りを得ることができるのが大き特徴です。
4.5%と高い利回りは魅力です。

一方で米国が金利を上げたり、なんらかのショックがあると新興国から先進国に資金が流れます。新興国通貨が売られ米ドルが買われることになるのです。
するとVWOBの価値は低下します。
一般に新興国は先進国に比べて大きく下振れする傾向があります。
新興国通貨は有事の際の弱さが目立ちます。

また新興国に単独で投資すると高い利回りが期待できますが、長期においては為替リスクやデフォルトリスクがたかまります。
例えばトルコリラが大暴落してトルコリラ建て債権や投資信託を保有している人は大きな損を抱えていることになります。
これがまさに現地通貨建てのリスクです。

・VWOBの国別構成比率
イギリス領ヴァージョン諸島 8.2
メキシコ 8.0
インドネシア 5.6
トルコ 4.2
中国 4.1
アルゼンチン 3.9
ケイマン諸島 3.8
アラブ首長国連邦 3.5
ブラジル 3.1
オランダ 3.1
その他 52.5

メキシコやトルコ、ブラジルなど高金利通貨国が並んでいるので高い利回りは理解できます。
格付けもBaa未満の信用度の低い債券の割合も約4割と多。
Aa格とA格を合わせて3割程度。

金融ショックなど有事が発生した時の耐性が気になるところです。

〇ゼロクーポン債(ストリップ債)

ゼロクーポン債とは、金利の支払いがなく、満期までの利子に相当する金額をあらかじめ債券の額面金額から差し引いた価格で発行され、満期時に額面金額で償還される債券のことです。
満期までの期間は債券により異なり、発行する機関は、外国の政府や地方自治体、民間企業などさまざまです。
例えば$7,500で購入し、20年後には$10,000で償還されるというのがゼロクーポン債です。
米国ゼロクーポン債の利回りは2~3%ほど。
期間は30年ですが、途中で売買できるので実質1~30年と幅広く商品がある。

購入するなら為替リスクが低く、国の破綻リスクも低い米国・カナダなど先進国のゼロクーポン債をおススメします。
為替リスク以外、ほぼリスクはありません。リスクが低い分、利回りも低い債券。
発行者が破綻しない限り、元本は必ず戻ってくることになります。

債券ETFが購入できる国内の証券会社

上記で紹介した債券ETFは国内の証券会社でも購入できます。

国内の証券会社であれば、「SBI証券」「マネックス証券」「楽天証券」の3社は、外貨建て債券を扱っていますのでおススメです。

〇SBI証券
SBI証券は、オンライン専業証券の中では最大証券会社です。
個人向け国債や普通社債、外貨建て債券・社債など幅広く債券を扱っています。

債券投資信託や債券のEFTも取り揃えがあります。
また定期的にキャンペーンも行っています。

SBI証券は国内では債券投資において最もすぐれたネット証券だと思います。


〇マネックス証券
外貨建て債券としては米国国債や米大企業のドル建て社債、劣後債などを扱っています。
またトルコリラや南アフリカなど外貨建ての債券も。

マネックス証券も債券投資では抑えておきたい証券会社です。


〇楽天証券
米国ドル建てをはじめ、イギリスポンド建て、南アフリカランド建てなど様々な外国債券を扱っています。
特に楽天証券に強みがあるのは「外貨建て債券」への投資と「海外ETF」の取り扱いです。
外貨MMFを使った外貨決済サービスにより、外貨を外貨のまま運用できます。
外国債券に興味があれば楽天証券がお勧めです。

証券会社ごとに債券の種類や条件が違いますのでリスクやリターンなど十分に理解してから取引しましょう。

外貨建て債券の主な種類

国債
国債とは、その国の政府が発行する債券のこと。
債券投資の中でも最も一般的な債券。米国債などは発行ボリュームがかなり多くなっています。
米国債の場合、アメリカ合衆国に対する信頼により市場が形成されており、極めて高い流動性があります。
流動性の高さからドル建外貨準備の主要な投資先となっています。
米国債なら信用リスクは極めて低い安全な債券の一つとされています。
国債でも破綻のリスクがある新興国の債券には注意が必要です。

利付債
償還日まで定期的に利金が支払われる債券のこと。
米国国債は年2回利払、ドイツ国債は年1回利払されます。
一般的に債券と呼ばれる場合はこの利付債のことを指すことがほとんど。
クーポン(利金)の額が変動する「固定利付債」とクーポン額が変動する「変動利付債」があります。

ゼロクーポン債(割引債、ストリップス債)
クーポン(利金)がゼロの債券です。
利金の支払いが無く、利息相当額が額面金額より割り引かれて発行される債券です。額面金額で償還を受けます。
債券額面よりも安く手に入れることができ、償還時には額面で償還されるため、その差額が収益となります。
簡単に言うと$7,000で購入して30年経ったら$10,000になって戻ってくるようなことです。

社債
社債とは、一般の企業が発行する債券のこと。
企業は社債を発行することで直接投資家から資金を募ります。
社債にもいろいろ種類があり、一般の社債をSB、ほかにもCB、ワラント債など様々な特徴を持った社債があります。
償還期日がきたら額面金額が返ってくる、利息がもらえるなど約束されている債券ですが、絶対とは限りません。
企業の財政が苦しくなると利息が支払われなくなることもありますし、倒産してしまったらお金が返ってこない場合があります。

劣後債
一般無担保社債と比較して元本・利息の支払いの順位が低い社債を劣後債と言います。
債務不履行のリスクは大きいが、利回りは相対的に高く設定されています。
もしその企業が破産や会社更生手続きの開始などが発生すると一般無担保社債などよりも支払いの順位が後になります。

仕組債
仕組債とは、高度な金融スキームなどを駆使して作られる債券のこと。
スワップやオプションなどのデリバティブ(金融派生商品)を駆使しキャッシュフローを生み出します。
一部の富裕層に対して提供されていましたが、近年では一般投資家に対しても販売されています。
中には債券とは思えないような高いリスクを伴うものもありますので要注意。

投資適格債
格付機関がダブルB(BB)以上の格付を持つ企業や団体が発行している債券のこと。
元本の償還や債券の利払いの確実性が比較的高い債券を指します。

ジャンク債(ハイイールドボンド)
信用格付機関がダブルB(BB)以下の格付を持つ企業や団体が発行する債券のこと。
利払いや元本の支払いの確実性が比較的低い債券を指します。

優先出資証券
協同組織金融機関や特別目的会社が自己資本の充実を図るため投資家から出資を募る目的で発行される証券。
普通出資者総会における「議決権」がない一方、「優先的配当」を受ける権利があるなど株式会社における優先株に類似した権利を持ちます。
価格変動が小さく、安定的に配当を得られる可能性が高い商品です。

1社の優先出資証券ではなく複数社の優先出資証券をまとめたETFが安定的でおススメです。

ポートフォリオの外貨建て債券の割合

分散投資をしていく上でポートフォリオの構成は重要です。
ポートフォリオの組み方は投資知識・投資スタンスなどによりかなり個人差があります。
一般的に先進国債券の割合25%程度、新興国債券は5%程度です。

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